掃除は科学だ!第2章

掃除は科学だ!第2章

仕事柄、一般の主婦の方に

「効率的な掃除のやり方」

「お薦めの清掃道具や洗剤」

について尋ねられることがあります。

そこで今日は、「清掃道具」についてお話したいと思います。

あの世界のイチローも偉業を達成するためには
「バットやグローブなど、道具はとても大切。
だからこそ、その道具を磨き、大切にする。」と言っていますが、
僕も「何事にも道具選びは大切。相応しい道具は、
パフォーマンスを2倍にも3倍にもしてくれる‼️」と思っております。

キレイにする事がミッションの僕たち清掃屋にとって、
汚れを落とすために薬品(洗剤)は不可欠ですが、
もう一つ不可欠なものは、道具です。

本当に、
清掃は、道具選びが大事なんです。

今日は、私たち業者が使う小道具についてこっそり公開しましょう。

例えば、パット

(家庭では、スポンジとかスコッチブライトとか呼んでますよね)

これは、汚れを落とすために大事なアイテムです。

ですが、これからご紹介するこれらの小道具たちは、
もともと清掃用の道具ではありません。

この青のスポンジは、「NCAファブリックシート」と言って、
元々食器を輝かせる為に開発したものですが、
こすっても傷が付きにくく、ピカピカに仕上がるので
クリーニング用に使っています。

NCAファブリックシート

また。こんなものも。 

イノーバの刷毛

これは、イノーバの刷毛です。

毛の根本まで樹脂で化繊の毛質により、
酸性、アルカリ性の薬品を付けても化学変化しにくい事と
作業性が良いこと、また毛質も細いので
素地の目穴に薬剤が浸透しやすく、
汚れのつまりも搔き出しやすいので使っています。

さらに。

セラティック

これは、レック クリエートの「セラスティック」です。

これは、傷をつけずに汚れを削り取るものです。
元々は製陶の業界で使っていた道具を清掃の業界に持ってきたものです。

そして、こんなものも使います。

スクレーパー

これは、 シール剥がし、スクレーパーです。

元々は塗装の業界などでよく使われているのですが、
私はガラス清掃などで表面のスケールとか
それこそ窓ガラスに貼られた掲示物のテープ痕を取り除くときに使います。

後は自分の信条で、「清掃専門道具」ではないけれども、
「清掃に使える!」と感じたら別の業界の道具であっても使用します。

知恵と工夫で、よい道具を探しだして使い、
少しでも傷をつけずに汚れを落とすことになによりも重点をおきます。

その道具を使えるか使えないかのポイントは

・作業性が良い(これを使うと汚れを落とすスピードが上がる)

・女性でも初心者でも使いやすい(誰でもサイコーのパフォーマンスが出せるように)

そしてこれが大切なのですが

・素地に傷をつけない(出来るだけダメージを少なくして作業をしたい)

という事です。

どういう事かといいますと。

皆さん汚れを落とす時はどうしますか?

例えば、たわしやスポンジ(メラミンススポンジはよく使いますね)

で擦って汚れを落としますね。

それで・・・擦って汚れを落とそうとしますよね?

擦るという事は、「汚れが付いた側を削って落とす」という事なんです。

傷をつけるつもりじゃなくても、傷がついてしまう。

目には見えないけど細かい傷はついてしまう。

汚れを落とした後に、

・よく見たら細かい傷がついていた_。

・汚れは落ちたけど、ツヤが無くなった。色落ちした_。

という経験ありませんか?

台所のステンレスやコンロの表面とかそう感じませんか?

実はあれ、結構傷がついているのです。


でも。

「傷はついたけど汚れが落ちればいいわ!!」

と思う人もいるかもしれませんね。

しかし、傷をつけて汚れを落とした場合、面倒なのは

傷がつくと次に汚れるスピードが速くなる可能性が在る事

更に・・・だんだん汚れが落としにくくなる事。

物が傷みやすくなる事

など、これらは結構問題がありますよね。


僕たち清掃職人が「プロ」と呼ばれる所以は

出来るだけ 傷をつけずに (ダメージを与えずに)汚れを落とす!!事

それを実現しているところなんです‼️

それは、相矛盾しているだけに技量が問われます。

ですが、なんとしても僕たち「プロの掃除屋」は
それを可能にしたいと日々汚れと戦っています。

コメントを残す