「割れ窓理論」
スタッフのK君。
海外旅行が大好きで、現地でお芝居やミュージカルを観劇するのが趣味だそうです。
でも、「withコロナ」の時代だった時は、
海外旅行は気軽に行けるわけではないので、
最近では「Google ストリートビュー」を使って世界を旅していたそう。
その彼が、「僕の旅行した1990年代初頭と違って、ニューヨークが綺麗になった‼️」
と熱っぽく語っています。
以前は、地下鉄なんて怖くて乗れなかったし、
街の至るところに落書きや空き缶が落ちていて、汚かったと。
K君の友人は、本物の「ホールド・アップ」も経験したそうです。
でも最近のニューヨークは、
観光客でも地下鉄に乗れるらしい、
変わったなぁとK君は呟いています。
そう言えば。
強硬なリーダーシップでコロナ対策にあたり、
一躍有名になったジュリアーニ市長が、
市長に就任してすぐに、ある「理論」を実践し、
ニューヨークを大改革したという話を聞いたことがありました。
そのおかげでニューヨークの街がきれいになり、治安が良くなったと。
その実践の「キーポイント」になったのが、
アメリカ犯罪学者のジョージ・サリングが考案した「割れ窓理論」
「割れ窓理論」とは、
建物の窓が壊れているのを放置すると
「誰もこのエリアに関心を払っていない」というサインとなり、
荒れた環境を作り出す。
↓
住民のモラルが低下して、さらに環境を悪化させる。
という考え方。
そこで。
逆に。
・落書きは消し、道に落ちている空き缶やごみを拾い、
街からゴミを無くす。またゴミはきちんと分類する。
・廃墟やくずれかけた家を片付け、修理、または撤去する。
・割れた窓を綺麗に直し、壊れた信号機や標識、ペンキの剥げたところを修理する。
・公園や公共施設を美しく保つ。
・違法駐車や小さなルール違反も許さない活動をする。
そのような地道な「ニューヨーク市」の活動で、
ワースト世界1と言われたニューヨークの治安が回復してきたということです。
それを聞いた時、僕は、
僕の心の中にあったものをすっきりと
「形にして表してくれた」ような気がしたものです。
僕も常々同じことを感じていました。
「環境が人の心を作る」んだと。
「清潔な空間が人の心を潤し、安心を与えたり、豊かな時間を提供することができる」
と僕は感じています。
それは、飲食店でも、クリニックでも、
どんな施設でもそうだと思うんです。
だから!
僕たちが目指すのは、
「赤ちゃんがハイハイしても大丈夫」なレベルの床、
「ここに長くいたい」と思わせる空気感や
気持ち良さを作り上げるための清潔な椅子やソファ、テーブルたちです。
疲れて気分転換に同僚と立ち寄った酒の場でも。
おいしいスイーツを子供と一緒に買いに来た店内でも。
家族や自分の具合が悪くて訪れたクリニックや病院でも。
僕たちが目指すのは、
「清潔さというホスピタリティをお店やクリニックにいらっしゃる
お客様や患者様に提供できるようにするお手伝い」なのです。